β-1,3-1,6-グルカンはキノコや海藻の細胞壁に含まれる多糖類で、抗癌作用や抗炎症作用、免疫賦活活性などの機能を 持つことで知られています。しかし、自然界で見られるβ-1,3-1,6-グルカンは分子量が高く、水溶性が乏しいという課題がありました。 私たちは、食品添加物用途で使われる酸とアルカリを用いる独自技術で、このβ-1,3-1,6-グルカンを水に150倍溶けるナノ粒子に 加工することに成功しました。
さらに、このナノ粒子はポリフェノールなどの他の機能成分を内包することも可能で、それらの水溶性を向上させることができます。 この高水溶性のβ-1,3-1,6-グルカンは、機能性食品、化粧品、医薬品の分野での利用が期待されています。